東北新幹線の八戸−新青森間の開通により「旅の宿」のエピソードが話題になっています。
朝日新聞コラム 新婚旅行で書いた詞 「旅の宿」
岡本おさみさんは吟遊詩人のような方
情緒的な歌詞が大好きです
田家さんもインタビューを受けたそうですが
ニュアンスが違うとおっしゃってました
どの辺が違うのかはよくわかりませんが。。
それよりも NACK5の「J-POPマガジン」が今年一杯で終了するそうです!
拓郎さん関係以外の場合は聴かない不真面目なリスナーでしたが
田家さんお疲れさまでした!
田家さんブログ
中日新聞のコラムでは「竜飛崎」の事が書かれています
こちらは「竜飛崎」を知ってる事がちょっとマニアックかな?
中日新聞のコラム 夕歩道
近くなった青森、出かけてみたいですね!
新婚旅行で書いた詞 「旅の宿」
東京から北へ700キロ。本州最北端の青森県の県都・新青森駅まで今月4日、東北新幹線が開通します。東京−青森間は3時間20分の近さになります。
とはいえ、12月の青森市の平均気温は東京より7度低い1・3度。新幹線を降りた観光客は、ここが遠い北国であると肌で感じるはずです。
かつて上野―青森間は特急「はつかり」で約8時間半かかりました。1969年の晩秋、27歳だった作詞家の岡本おさみさん(68)も、列車で青森を訪れました。
新婚旅行でした。十和田湖に近い十和田市の一軒宿「蔦温泉旅館」。新婚の夫婦は、10畳一間の和室で、火鉢の鉄鍋にとっくりを浮かべて熱かんをつけ、寒さをしのぎました。ほろ酔いになった妻が、道で拾ったススキをかんざしのように髪にさし、くすりと笑いました。
窓枠の向こうには左半分が欠けた月。「あの月なんて言うんだっけ?」。岡本さんが聞くと、天文雑誌を定期購読していた妻が「上弦の月よ」と教えてくれたそうです。
浴衣の君はススキのかんざし−−。この体験談を岡本さんが「温泉で口ずさむような詩」にしたのが「旅の宿」です。「『ひとつ俳句でもひねって』はいないけど、それ以外ほぼ実話なんです」
岡本さんは当時、在京ラジオ局ニッポン放送の音楽番組「フォーク・ビレッジ」で、フリーの構成作家をしていました。番組の司会が歌手吉田拓郎さん(64)です。後にヒット曲を生む名コンビとなる2人ですが、酒を飲んだり、議論したりしたことは、一度もないといいます。ただ岡本さんは原稿用紙に詩を書いて吉田さんに郵送しました。
その3年後、吉田さんの歌「旅の宿」が発売され、70万枚を売るヒットになりました。
「旅の宿」の後、岡本さんはラジオの仕事も辞めて旅に出ました。「ラジオ局と家の往復ばかりで外界を知らない。これで詩は書けないと思った」。20日旅に出て10日自宅にいる生活が3、4年も続きました。各地で人々に会っては、思いを詩にし、「旅の宿」の時と同じように吉田さんに郵送します。その詞に知らないうちに曲が付き、歌になります。森進一さんが歌った「襟裳岬」もその一つです。74年に日本レコード大賞を受賞しました。
一方、蔦温泉旅館の従業員たちは、「旅の宿」がこの宿で生まれたことを長く知りませんでした。
接客課長の福田妙子さん(55)が、「ここが『旅の宿』の宿ですね」と宿泊客に言われて驚いたのは、つい十数年前のことだといいます。
蔦温泉には今も、拓郎ファンが年に十数組、岡本さんの滞在した「66号室」を指定して泊まりに来ます。ギターを持ち込んで歌う人もいるそうです。
(続きは12月4日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)
聴く
「旅の宿」を含む吉田拓郎さんの4枚目のアルバム「元気です。」は今もCDで購入できる。田家秀樹さんが聞いて衝撃を受けたというアルバム「よしだたくろう・オン・ステージ!! ともだち」、「つま恋」の伝説の歌「人間なんて」や大ヒット「結婚しようよ」を収録するアルバム「よしだたくろう 人間なんて」も、CDが購入できる。「旅の宿」は、「吉田拓郎 THE BEST PENNY LANE」など吉田さんのベスト盤にはほぼ収録されている。
吉田さんの最新CDは昨年4月に発表した「午前中に…」(avextrax)。「旅の宿」の続編とも言える岡本おさみさん作詞の「歩道橋の上で」はDVD&CD「歩道橋の上で COUNTRY BACK STAGE DOCUMENT」に収録されている。
夕歩道
「急ぐ旅ではないけれど−」。チェリッシュのヒット曲「はつかり号は北国へ」の歌い出し。時移り、東北新幹線が全線開通。来年の春には、最新型のはやぶさ号が北国へ。少々急ぐ旅になる。
「竜飛崎よ、どてっ腹をぶちぬかれちゃったね」。吉田拓郎さんの「竜飛崎」。東北新幹線の八甲田トンネルは、複線の陸上トンネル世界最長。青函トンネルに続いて、八甲田山をぶちぬいた。
新幹線は枝葉のない太い幹。並行する在来線は、JRから切り離される。地元では期待と不安が立体交差。国境の長いトンネルを越えるとそこは青い森。はやぶさよ、豊かな春を運んでおくれ。