ボブ・ディランのライブに行ってきました
ディランはとても元気でした
それに68歳とは思えない力強い歌声でした
でもこの記事をなかなか書く気がおきなかったのです
それはとても不満なライブだったから・・
ディランはアメリカでもライブハウスツアーをやっていて
その評判は素晴らしいものでした
それが日本で実現するという事で
大いなる期待を持ってライブに行った私は愕然としたのでした
18時会場19時開演
オールスタンディングといっても整理番号があるので
そんなに早く行かなくてもと思い会場に着いた時には
もう18時を回っていました
もう会場は始まっていましたが私のブロックはまだだったので
会場外のロッカーに荷物とコートを入れ戻って来ると丁度私の
ブロックの会場が始まったところでした
中に入るとブロックごとの入り口があり私のブロックは
1階の中ほどよりかなり後ろでした
前はもう人がいっぱいでした
スタンディング用の会場という事でそれなりに後ろでも
ステージが見えるように工夫されているのだろうと思っていた期待は
みごとに裏切られ床は平らで人の頭で全くステージが見えません
30分程待ってディランが登場しました
何とか見ようと人の頭の間を左右に首を振りながら覗きましたが
たまにチラリと見えるだけでバンドなどは全く見えず・・
そのうちに全く見えなくなってしまいました
せめてスクリーンがあればもっと楽しめたと思いますが
スクリーンもなくディランの見えないステージの上には
チープな背景映像が時々変わるだけ
私はもう見ることを諦め歌を聴く事に集中しようと思い
目を閉じて疲れてくる足を運動がてらにリズムをとるように
動かしていました
司会者もいなく紹介もなく始まったディランのライブは
MCもなくディランは歌い続けるだけ、曲紹介もなく
曲の終わった後のサンキュウという一言もなく
約14曲位歌いつづけ終わりました
メインセットの中には知っている曲もなく
そしてアンコールの一曲目初めて知っている曲が歌われました
「ライク・ア・ローリング・ストーン」アンコールは3曲
最後の曲の前に始めてディランが話しました
一言ディアフレンズだったかな?
そして簡単にメンバー紹介
アンコールを含め約2時間のステージでした
他の海外ミュージシャンの場合はおぼえたての日本語で
「ニッポンノミナサンコンニチワ」とか言って笑わせたり
舞台装置が凄かったり、ポール・マッカートニーのMC
なんかは同時通訳でしたから色々楽しませてくれる訳です
でもディランの場合は全くそんなことはなくディランらしいなと
思いました
後になってディランに詳しい方のサイトを見たらアメリカでも
同じパターンみたいです
司会者はいるみたいですが・・
そしてディランは500曲を超える曲の中から毎回セットリスト
を変えて歌い続けるので毎回観に行けば凄い数の曲が聴けるとの事
そもそも私はディランについては詳しい訳でもなく
ディランのステージを一度は見たいと思っていたので
ディラン来日、しかもライブハウスツアーという事を知って
ディランを真近に見られると思ったのですぐに申し込みをしたのです
ZEEP TOKYOUというライブハウスは初めて行ったのですが
この事も後で知った事ですが10年位で色んな場所に移動したり
するらしいです
どおりで作りは安普請、架設小屋を少し良くした程度で
設備なんかもひどいものです
音響も悪く全てがチープだった
観客は若い人が多く、外人さんもかなり来ていたが
終わった後、外に出てみるとみんな無表情で笑顔は見えなかった
ほとんどの人が期待はずれだったのだろう
でも一番ガッカリしたのはディラン本人だったかも知れない
小さいライブハウスでパーティーのようなライブをやりたいと
言っていたと聞いている
これは全て主催者の責任だと思うのです
ディランは日本のライブハウスの事情などは知る由も無く
主催者は採算だけを考え一番大きなライブハウスのZEEPを選んで
観客を詰め込んだのです
ディランの気持ちもファンの気持ちも考えずに
ディランはもう二度と日本でライブハウスツアーはやらないと
私は推測しています
こんな感じでしたのでなかなか記事が書けず
又、期待して下さったみなさまにもつまらない記事しか書けず・・
でもこれが事実でした
もう二度とZEEPのスタンディングには行かないと思った私です
間もなく取り壊しになりますが・・
追記
一曲目の出だし拓郎さんかと思いました
やせっぽちのブルースかなと思った
あの曲は何ていう曲だろう?